お見合い結婚の研究その37

<お見合い結婚研究その37>

大変暑い日になっている。気温35度近くまで行ったのだろうか。気温の予報をみても今日は突出している。しかし2、3日まだ暑さが続くのだろうか。

石川達三ノート』(小倉一彦)にようやく一通り目を通せた。1985年の本であるから、自分は18歳の時なのか。その頃まで石川達三さんは生きていたわけで、少し時代や自分の気づきが遅れてお会いできなくて残念だった。

...

石川達三さんほどわかりやすく現代人の自由すぎてしまった問題について
心配してくれていた人はよく知らないし、女性の事も随分心配していた形跡がある。

漫画で、ようやく『お見合い結婚でいこう』(三谷美佐子)という、2005年の少女漫画を入手して3作品ほどみているところだが、
主人公たちはフリーな恋愛時代よろしく、不倫だが、相手が浮気して
くっついて離れるとか、不倫相手に怒って離婚した後は見合いした人が
意外に良かったとか惨たんたる内容なのだが、事実でもあるのだろうか。

この漫画などは可愛いほうなのだろうが、現実が自由すぎるといかに
石川達三さんが感じていたクオリアが想像もつかなくなってしまった
思考でしか生活していない現代人を作ったかが想像される。だいたい、
こういう文章でさえ、どっぷりと現在の感覚に浸ってしまった人は何を
言っているのかさえわからないのではないかと疑っている。

なかなか現代男女の思考にまで入り込むのは至難の技であるし、
一人のパートナーと愛を育みながら静かに生活している人たちの
ほうが実は圧倒的に多いのだろうとは思っているが、やんちゃというのか、俗にスケベと言うだけの人たちだが、異性愛が多く好きな人たちは
マスメディアなど使って創作なのかなんだかあらゆる思いもつかないような話を出してくる。

三谷美佐子という作家についても批判ばかりするわけでは無く、どういう人物かもまだ調べてはいないが、他の資料を探そうとしても、男と男がお見合いしてしまったとかサイエンスフィクションなのかというような作品しか無いのでこの漫画家の作品は貴重な資料だろうと思う。ある意味現実的すぎるのか、もう一度いうが、惨たんたるケースを設定していて、黒田官兵衛とお光には想像もつかない世界だ。

また明日から勤務になるので研究のスピードが鈍るが、もし生きてさえいられたなら、日本のお見合い結婚の右下がりの急なグラフをブイの字を目指すほどに上昇させてやるのは自分だと思っている。

少子化担当大臣や関係官僚たちは自分より相当に全てに対して上回っているのだろうが、気持ちだけで闘う。

これからまた読書をして、次から次へと何を持ってくるかアイデアが出てくるように脳内を発酵させたいと思っている。

Facebookでリンクさせていただいた、千葉県立佐原高校の先人である、
共同通信の記者をされてきた、野口稔さんの『無名人からの伝言』にも
目を通せた。利根川の水を田んぼに引いた野口初太郎という人などの伝記である。抵抗もあったり相当苦労されながら目標を達成した話である。

そういう大きな土木工事からすれば、日本のお見合い結婚の数量を上向きに再転換するというのは、難しく無いように思いたいが、どう日本の女性心理に作用すれば良いのか。頑な壁なのかも知れない。

誤解されてはいけないのは全員が全員結婚すべきという方針では無いわけで事情があったりどうしても結婚や出産、育児は関係しないけれども、
違う面で頑張って生活していくという人はそれで良いのだし、しかし、
あまりに、結婚できない人の割合が急増していて不自然であるし、格差がついているというところから、お見合い結婚が9割から1割になってしまったというのをとりあえず3割に戻すだけでも随分何か違ってくるとイメージしているだけである。だけではあるが、自分が生きているうちに、
出来る限り早急にやらねばならない。5年は待てないだろう。

夏目漱石などは49歳で死んでいるのだから。自分はあと10日で
47歳。能力はずいぶん違うとしても、年齢はあと2年しか無い。

内閣府なのか担当がどこの官僚かわからないし、担当大臣は森まさ子氏だろうが、いずれ日本の人口が半分になるなんて予測している暇があったら、お見合い結婚の概念を日本人に新たに植えつければ、人口は減ったとしてもおひとりさまや退職金で老人ホームで貯金ゼロになる頃死んでしまうようなきっちりした人生の人たちだけでも無くなることだろう。

そういう少子化も結婚難も解決できないような、森まさ子大臣や官僚たちが、年間数千万円もの給料を税金からいただけているという事態に対して、自分がそういう人たち以上に仕掛けてしまえば、その人たちの立場はどうなることだろうか。楽しみで仕方が無い日々である。